ゴルフで「飛距離アップしたい」と考え力いっぱいクラブを振っていませんか?

そう思うほど、スイングや軌道を意識する方は少なくありません。
しかし、ゴルフスイングの研究では、飛距離は単純に腕の力だけで決まるものではなく、全身の動きが効率よく連動することが重要だと考えられています。
飛距離を生み出す「キネマティックシーケンス」
ゴルフスイングのバイオメカニクスでは、「キネマティックシーケンス(Kinematic Sequence)」という考え方があります。
これは、ダウンスイングで

骨盤(Pelvis)→胸郭(Thorax)→腕(Arms)→クラブ(Club)の順に各部位の回転速度が最大となり、そのエネルギーが次の部位へ伝達されることで、効率よくクラブヘッドスピードを生み出すという考え方です。
プロゴルファーでは、この運動連鎖が効率的に行われている傾向が報告されています。一方で、アマチュアゴルファーでは、この順序やタイミングが乱れやすいことも報告されています。 参考文献→https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9227529/?utm_source=chatgpt.com
「力むこと」が影響する可能性
飛距離を出そうとして必要以上に力が入ると、身体全体のスムーズな回転が妨げられる場合があります。
その結果
- 骨盤や胸郭の回転タイミングが乱れる
- 腕が先に動きやすくなる
- クラブヘッドへ効率よくエネルギーを伝えにくくなる
といった現象が起こる可能性があります。
もちろん、「力を入れてはいけない」という意味ではありません。
重要なのは、身体全体が連動した中で適切なタイミングで力を発揮することです。
身体の機能もスイングに影響する
適切な運動連鎖を行うためには、スイング技術だけでなく身体の機能も重要です。
例えば
- 股関節の可動域
- 胸椎(背中)の回旋可動域
- 体幹の安定性
これらが不足すると、理想的な身体の使い方が難しくなり、腕で補うスイングになりやすいことが報告されています。
そのため、飛距離アップを目指す場合は、スイング練習だけでなく、身体の機能を高めるトレーニングやコンディショニングも重要な要素の一つと考えられています。
飛距離アップへの近道
飛距離を伸ばすためには、
「もっと力を入れて振る」
よりも、
「身体が効率よく連動できる状態をつくる」
という視点が大切です。
身体の可動域や安定性を高めることで、スイング中の運動連鎖がスムーズになり、結果として飛距離やショットの安定性の向上につながる可能性があります。
運動連鎖を促すゴルフエクササイズ
①骨盤を安定させ、胸を開く(捻転)

・チューブを使って前足側の手で引っ張り、反対の手で腕を抑える
・”腕で引く”ではなく”胸を回す”意識で行います
②下半身の力をスイングに伝える

・ハーフニーリング(片膝立ち)の状態から地面を後ろに向かって押し、同時に胸を回す
・クラブやタオルを持ち、腕ではなく胸を回す意識で行う
腰の怪我予防のためのストレッチング→https://venty-golf-fitness.com/news/injury-prevention-for-junior-golfers/
Venty Golf Fitnessでは、スイングだけでなく、身体の状態を評価し、一人ひとりに合わせたトレーニングやコンディショニングを行っています。
「最近飛距離が落ちてきた」「頑張って振っているのに思うように飛ばない」
そんな方は、一度、ご自身の身体の動きを見直してみてはいかがでしょうか。